【回顧】ヴィクトリアマイル(2025)
2025年5月18日に行われたヴィクトリアマイル(GⅠ)は、1番人気アスコリピチェーノが直線一気の差し切りで優勝。
今年のメンバー構成や馬場状態を踏まえて、各馬の走りを振り返っていきます。
レース結果(上位)
着順 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 |
---|---|---|---|---|
1着 | 17 | アスコリピチェーノ | C.ルメール | 1人気 |
2着 | 16 | クイーンズウォーク | 川田将雅 | 4人気 |
3着 | 12 | シランケド | M.デムーロ | 7人気 |
4着 | 3 | アルジーヌ | D.レーン | 5人気 |
5着 | 18 | アリスヴェリテ | 池添謙一 | 15人気 |
レースのVTRはJRA公式を参照下さい。
馬場・展開分析
土曜日の雨の影響があったのか、内は荒れ、真ん中から外を通る先行馬に有利になった馬場という印象。
このレースの上位3頭は後ろから来た馬だが、力差があったからではなかろうかな、と言うのが僕の印象。
各馬の評価
◎ アスコリピチェーノ(1着)
パドックでは落ち着きもあり悪くない気配。ただし、まだ上があるような仕上がりに見え、本命としながらも自信は半信半疑だった。
レースでは、ゲートも微妙で、ついていけないのかまさかの後方追走。しかも外先行有利の馬場で4角最後方という絶望的な位置取り。
そこからエンジンがかかってからの伸びは圧巻で、明らかに力が違った。クビ差の勝利ながら、内容では完勝。
次走が安田記念となるかは未定だが、出走してくれば当然有力候補となる。
△ クイーンズウォーク(2着)
パドックでは雰囲気も良く、レースでも中団で折り合ってスムーズ。
直線では勝ち負け必至の手応えだったが、アルジーヌとの接触が発生。一瞬ブレーキを踏むような形になったのは痛かった。
それでも2着を確保しており、スムーズなら逆転があった可能性もある。負けて強しの内容。
接触はアルジーヌがムチなのに右にヨレ、クイーンズウォークも右ムチを入れていたので内に切れ込んでいたため起きた現象に見える。真っ直ぐ走っていれば・・・。
× シランケド(3着)
スローペースだったこともあり、初マイルでも追走はスムーズ。勝ち馬と近い位置から直線へ。
おそらく最も仕掛けを遅らせた1頭で、満を持して追い出すも、前が壁になり進路を探すロス。
最終的には馬群の中をこじ開けるように伸びてきたが、大外に出せていればもっと際どかった可能性も。力は見せた。
もう本物と思っていいと思う。
アルジーヌ(4着)
追い切りは軽めで不安視して買い目から外した。
さすがレーンさん、直線はキッチリ外に出してはいた。
接触の影響は分からないが、右ムチ入れて外によれていた(アドマイヤマツリがフラフラしていたのは関係ある?それとも追い切りを手控えていたことによる影響?)。その影響もあって、クイーンズウォークと接触することになったが…。
あまり高く買っていなかったが、このレベルでもやれるのは分かった。
アリスヴェリテ(5着)
ここ数戦は控える競馬だったが、今回は馬なりで進めたらそのままハナへ。
途中から馬が行く気になってしまい、やや速いペースで飛ばす展開となった。
厳しい流れを自ら作りながらも5着に粘ったのは能力の裏付けだが、マイルでは適性面に疑問符も。
気性面の難しさもあり、次走人気を集めるようなら警戒が必要。
特に、内枠で人気していたら消し。
アドマイヤマツリ(9着)
ローテーションの厳しさが響いたか、直線では前走で交わしたアリスヴェリテに迫れず早々に苦しい形。
一旦は脱落したように見えたが、後続が迫ってからはもう一度伸びていた。
位置取りや展開次第ではもう少しやれそうだが、スローの瞬発力勝負には向かないタイプかもしれない。
中距離で再度観たい。
—
ワイドラトゥール(11着)
まだこのクラスでは通用しないのだろう。
スローの上がり勝負は厳しいのもあったと思う。
1600がダメとは思わないがある程度流れてほしい。
流れる1200mでも見てみたい気はする。
ビヨンドザヴァレー(13着)
パドックでの発汗が目立ち、テンションの高さが不安材料に。
レースでも見せ場を作れず。
ボンドガール(16着)
結構掛かっていた。その分もあって伸びなかった。
最内に行ったことで攻めるような意見が多々見受けられるが、逆。
掛かってもう余力が無かったから、距離ロスしない最内へ行くしかなかっただけ。一瞬しか脚を使えないし、小回り向き。
毎度人気するし、基本的には買いにくいタイプ。
これで乗り役が替わりそうな気はするが、替わっても同じ。
総括
- 外海の前有利の馬場に対して、上位3頭はいずれも後ろから来た馬。つまり、上位3頭の力が全然違ったということ、
- 特に、勝ち馬アスコリピチェーノのパフォーマンスは位置取りを覆す圧巻の内容で、今後のマイル路線を牽引する存在。
- クイーンズウォーク、シランケドは展開や不利がなければ勝ち負けまであった可能性。
- 上位3頭以外で次に買いというのは特になし。
馬券の振り返り

- 馬連4点→的中
- 馬単は1番人気の馬から狩っていたこともあり、購入なし
- 押さえの3連複も的中
- 3連単は冷や冷やものだったが的中
結果として、+33020円。
ワイドラトゥールから買った夢馬券はいらなかったように思えるが、期待値が高い馬券ではあったので、特に後悔はなし。ちょっと馬券買うのが早かったかもしれない。この日のトラックバイアス知っていたらたぶんやめてる。
今後に向けて
アスコリピチェーノが安田記念に出てくるようなら再度本命視も検討。